連続更新700日オーバー!『不器用ビンボーダンス』なをををををを先生の毎日更新を支える技術

マンガノなををををををさんインタビューメインカット

マンガを描くために、そして届けるために、あの先生はなにを考えているのだろう。
今回、創作活動の裏側を教えてくれたのは、Twitterを主戦場に2コママンガ『不器用ビンボーダンス』を連載する、なをををををを先生@70_pockyです。多くの読者から『武器瓶(ぶきびん)』の愛称で親しまれる同作の特徴は、かわいい女の子キャラたちが繰り広げる、ユニーク(ときに過激……!)な言葉遊びに満ちたセリフの応酬。2コマならではの読みやすさもあり、ついつい毎日読んでしまう中毒性を持った作品です。ん、"毎日”?そう、『不器用ビンボーダンス』は2019年4月16日の開始以降、1日も欠かさず毎日更新されているのです。

マンガよ、届け」を標榜するマンガノだけに、なをををををを先生が“毎日”マンガを届けるために、どんな工夫をしているかはぜひ聞いてみたいところ。なので、先生本人に聞いてみます!先生直伝の毎日作品を継続させるためのノウハウ、そして2コマにネタを詰め込む工夫をご覧あれ。

2コマなら描くのがラク……だったはず。2コママンガを描くコツと『不器用』創作秘話

──なをををををを(以下、なをを)先生が『不器用ビンボーダンス(以下、不器用)』をTwitterで開始されたのは、2019年4月のことですよね。

なをを:はい。そんなにキャリアの積み重ねがあるわけではないので、“先生”なんて呼ばれるとモジモジしてしまいます(笑)。

──そんなこと言わずに(笑)。『不器用』は2コママンガであることが大きな特徴です。なぜ、2コマにしたのですか?

なをを:いや……ほんとに情けない理由なんですけど、2コマなら描くのがラクだろう、と考えていたからでした(笑)。ただ、やってみてわかったのですが、2コマってめちゃくちゃ描くのが大変でした。僕は会話劇みたいなマンガにしたいと思っていて、いろいろセリフを書き込みたいのですが、わずか2コマのなかにセリフを詰め込むのが本当に難しくて……。

──だからか、『不器用』はどの作品も1コマの中に吹き出しがたくさん書き込まれていますね。

なをを:そうせざるを得なかったんです。ただ、詰め込む作業は大変ですけど、1コマのなかでセリフが盛んにやりとりされるのは、結果的には『不器用』の特徴になってくれたようにも感じます。

──現時点まで、『不器用』は例外なく2コマです。途中で4コマに変えようか、みたいなことは考えなかったのですか。

なをを:4コマは4コマでもっと大変だったんです。『不器用』とは違う作品で4コマを描いてみたのですが、セリフやシーンを4コマごとに成立させる必要があるし、テンポも意識しなければならない。それに作画量も倍になってしまいます(笑)。僕にはとても難しいものでした。4コマで連載を続けている方は本当にすごいと思います……。

──ならば、ぜひ聞いてみたいのは2コマで作品を作るための秘訣です。『不器用』を描くためのコツや工夫を教えてください。

なをを:コツといっても、描きたいセリフをどうにかして2コマに押し込んでいるだけなんですが(笑)。工夫としては、テキスト要素の改行位置、フォントサイズ、行間のスペースをかなり調整しています。セリフが多いので、こうした調整をすることで「絵を描くスペース」をちゃんと確保しているんです。

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──ありがとうございます。『不器用』はなをを先生にとっては初のオリジナルマンガですよね。そもそもの話題ですが、なをを先生のマンガ家としての出発点は?

なをを:子どもの頃から絵を描くのが好きで、自分の絵を親が褒めてくれたのが嬉しくて、どんどん描くようになっていったのが出発点かなと思います。もちろんマンガを読むのも大好きだったので、自分の好きな作品のキャラクターを真似して描いて、自分なりにストーリーもつけてマンガを描くようになっていきました。

──オリジナルマンガも描いていたのですか?

なをを:小学生のときには、オリジナルマンガも描いていました。マンガといっても、マル2つでできた二頭身のキャラクターらしきものが登場するだけの4コママンガで、折り紙の裏に描いて、それを本っぽく折りたたんでクラスの友だちに見せていた記憶があります。内容は起承転結もない支離滅裂なもので、破壊と流血シーンだらけで、あれをマンガと呼んでいいのかどうか(笑)。

──では、初めてマンガ作品を広く発表したのは?

なをを:いまから5年ほど前、pixivに当時ハマっていたアニメの二次創作を上げたのが最初です。当時、僕は高校生で作画ソフトとか持っていなかったので、携帯ゲーム機専用のお絵描きゲームソフト使って描いた作品でした。そして、せっかく描いたので、人に見てもらいたいと思ってpixivに上げたんです。pixiv以前にもネットに絵を上げるという経験はしていて、ゲーム内のSNSみたいな場所にイラストを上げていたんですけど、そこでけっこう好意的なリアクションをもらえたんです。こういった嬉しい体験があったので、pixivにマンガを上げるのも気軽でしたね。

──その後は、しばらく二次創作に取り組んでいたのですよね。そして2019年に、Webでは初となるオリジナル作品の『不器用』を始めたのですよね。『不器用』はどんなコンセプトをもとに生み出された作品だったのでしょうか。

なをを「キャラ同士が仲良く殴り合う作品を描きたいな」と思って始めたんです。キャラ同士の辛辣なセリフの応酬があるけど、決して憎み合っているわけではなく、それがコミュニケーションになっている。そんなマンガを描いてみたかったんです。尾高純一先生の『勤しめ! 仁岡先生』という作品が大好きで、この作品でもかなりきついセリフのやり取りがありますが、キャラクター同士にはきちんと信頼関係があるように感じます。僕もこんな世界を描いてみたいと思ったんです。

メモを習慣化し、アウトプットを止めない。2年近い「毎日更新」はこうしてつくられる

──『不器用』の特徴は毎日更新であることだと思います。開始以降、更新できなかった日は1日もありません。

なをを:最初は毎日更新しようなんてまったく考えておらず、自分の好きなタイミングで出せばいいや、くらいの感覚だったんです。ただ、描くのが楽しくなってきて、4日ほど連続して上げたあたりで、せっかくだったらこのまま毎日更新してみようかな、と思うようになってきたんです。そうしているうちに、第6話がバズったり、毎日更新を評価してくださる方もいて、「これは止めるに止められない」となって、気がついたら2年近く毎日更新していました(笑)。

──ただ、それだけの期間、作品を描き続けるのはかなり大変なことですよね。ネタはどのようにつくっているのでしょうか。

なををつねに頭の中にあるものをアウトプットしようと意識しています。たとえば……


なをを先生のメモ帳

▲なをを先生のメモ帳。たしかに『不器用』らしい言葉遊びがそこかしこに。

頭に浮かんだ言葉遊びなんかを、つねにスマホにメモしています。アウトプットの練習として、頭の回転を途切れさせないように続けています。

──こうした言葉遊びのようなメモから、作品が生まれることもあるのでしょうか。そのプロセスをぜひ教えてもらいたいです。

なをを:こうしたメモが『不器用』の作品になることは少ないですが、最近のものだと第674話は、メモが作品になった例ですね。メモにある

JK語で剣士は「けんぴ」

という言葉がネタになっています。女子高生が彼氏のことを「彼ピ」と表現する、ということを聞いて、だったら剣士は「剣ピ」かな、と発想したんです。この発想はそのまま1コマ目の冒頭にも使っています。


不器用ビンボーダンス第674話1コマ目

▲第674話1コマ目。

そこから「剣ピ≒芋けんぴ」と連想して話を広げていきます。「彼ピ」という言葉は省略されて「ピ」と表現されるそうです。だったら、同じように芋けんぴも「ピ」と呼ばれるのでは、と考えオチに結びつけていきます。「彼氏」と「芋けんぴ」を誤解する、という発想でオチを組み立てた覚えがあります。


不器用ビンボーダンス第674話2コマ目

▲第674話2コマ目。

と、偉そうにお話していますが、いまも女子高生が「彼ピ」という言葉を使っているかはわかりません(笑)。これはメモが元になって作品になった例ですが、普段はあらかじめ用意しておいたネタを描く、というより、なにか描きたいシチュエーションやセリフをもとに、作業しながら考えて描く、というパターンが多いです。

他には、なにかトリッキーなアイデアを思いついて、それを実現したいがために1本作ることもあります。たとえば将棋がモチーフになっている第156話ですが……


不器用ビンボーダンス第156話

2コマ目のセリフのなかに、「ふ(歩)」「成」「と(と金)」という文字が置いてあります。


不器用ビンボーダンス第156話解説

将棋で歩の駒が成ると金になるプロセスを表現したら面白いかも、というアイデアを描きたいがためにマンガにしてみたんです。ただ、この仕掛けは読者さんには全然気づいてもらえませんでしたが(笑)。

──『不器用』がセリフの中に言葉遊びの要素がたくさん入っているのも特徴に思います。ユニークな言葉はこうして発想されているんですね。

なをを:はい。最初は自分では気づいていなかったのですが、セリフがおもしろい、とコメントをいただくことも多いので意識するようになりました。ただ、あまり言葉遊び”だけ”にこだわりすぎないようにしています。言葉遊びをメインにしてしまうと、おもしろいセリフが思い浮かばなかったら、作品が描けなくなってしまう、という恐怖があったんです。作品を続けていくためには、言葉以外の要素でもマンガを描けないといけないし、せっかくの自分の作品なのだから、自由にいろんなことを試したいという思いもあります。

これまでの作品のなかで、自分がベストだと思っているのは第418話です。


不器用ビンボーダンス第418話

これは普段の『不器用』にはない、ホラー要素、「トッペルゲンガーの話を描きたい」というアイデアから生まれたものでした。

──いろんなアイデアでマンガを描いているのですね。作品を続けるために、作画でも工夫されていることはありますか。

なをを:デジタルで作画されている方ならみなさんやっているかと思いますが、ペンの設定を自分用にカスタマイズしています。毎日描くことを考えると、思ったような線が引けない、みたいなストレスはできるだけ少ないほうがいいと思ったんです。作画には「クリスタ(CLIP STUDIO PAINT)」を使っていますが、筆圧やブラシサイズや線の「入り抜き」などの部分は自分に合うように徹底的に設定を調整しています。また、自分の描き方やタッチ、手の使い方も時間とともに変わっていると思うので、こうした設定は定期的に見直すようにもしています。

──1本描くのにどのくらいの時間をかけているのですか。

なをを:2時間くらいです。だいたい19時くらいに描き始めて、21時にはアップできるように、と心がけています。作品を上げるのは日課のようなものなので、時間を決めて取り組んだほうがやりやすいと思ったんです。書き込みの量も、エピソードによってまちまちです。しんどいときは書き込み量は少ないですし、心にゆとりがあるときは多い(笑)。たとえば第548話はかなり書き込んでいますね。


不器用ビンボーダンス第548話

このときは、確かパース定規とかもちゃんと使って背景の校舎を描いた記憶があります。よく見ると、1コマ目の左のキャラクターはスカートの影も描いていますね。なんでこんなに書き込む余裕があったんだろう……。

──継続するなかで、絵も変わったりするのでしょうか。

なをを:キャラクターの絵は変化しています。主人公の一人、御剣は初期と比べる髪の毛が短くなっていることがあります。


御剣のラフ&設定資料

左は初公開の御剣のラフ&設定資料。中央は初期の御剣。右は第582話のもの。たしかに髪が短くなっている。

おそらく、短いほうが描いていて気持ちいいから自然にこうなったのだと思います。意図したわけではなく、気がついたら短くなっていました(笑)。


セルフRTや初見の読者さんへの配慮。Twitterで作品を届けるための工夫

──『不器用』はTwitterで読まれることが多いと思います。Twitterで読まれるうえで工夫していることはありますか。

なをを:もともと意図していたわけではありませんが、2コマという形式はTwitterでは読みやすいものだったように思います。Twitterでは画像を1回タップするだけでさっと読める手軽さが重要だと思いますが、2コマであれば、余計なタップは必要なくひとつのエピソードを読んでいただけるので。また、Twitterでは『不器用』を初めて読む、という方も多いと思います。そういった新規の読者さんでもお話が分かるように、そのエピソードに登場しないキャラクターの名前は極力出さない、回想シーンもできるだけ控える、といったことは心がけています。こうした「SNSでの読まれ方」みたいな部分は、最初から考えていたわけではなく、継続して描いていくなかで模索していった感じです。

──Twitterのタイムラインでは、サムネイルで1コマ目がばっちり見えています。1つのエピソードの半分がタップせずとも伝わるのは2コママンガならでのメリットに思います。

なをを:そうですね。ただ、そういったメリットを計算して2コマにしたわけではなく、たまたま得られた副産物のようなものです(笑)。ここまでお話したことで、薄々気がついているかもしれませんが、『不器用』という作品はかなり行きあたりばったりでつくられているんです(笑)。

──作画以外の部分で、SNSでの見られ方を意識することはあるのでしょうか。

なをを:「過激な思想」をキャラクターに表明させない、ということはかなり意識しています。炎上させたくない、という思いもあるのですが、それ以上に読んでくださる方が不安に感じてしまったり、心にトゲが刺ささってしまうような表現は極力排したいと思っているんです。自分自身、人が言い争っているような場面を見るのがすごく苦手なので。せっかくマンガを読んでくださる方には、楽しい気持ちになってほしいんです。

──『不器用』が初めてのオリジナルマンガなのですよね。ファンベースを築くためになにか取り組まれていることはありますか。

なをを:新規の読者さんを得るためには、RTやふぁぼの影響は大きいと思いますが、それ以前に大事なのは「誰かに見てもらう」ことだと思います。見てもらう機会を少しでも増やすために、すごく地味なことですけど作品を公開したら、その次の日に朝昼晩、3回自分でRTするようにしています。

──最初にバズった、と感じられたのはいつだったのですか。

なをを:第6話を公開したときですね。でも、Twitterでなにがバズるかなんて予想できませんし、なぜこのエピソードがこんなに伸びたのかは、いまだにわかりません(笑)。

当時のフォロワー数は3000人くらいだったと思います。二次創作を描いていたころからフォローしてくださっている方々ですが、第6話がTwitterで広がったのは、こうした方々のシェアが核になっているのだろうとは思います。フォロワーさんが増えだしたのも、第6話を公開したあたりからですね。

──『不器用』のファンが増えつつある、と感じられる瞬間はあったのでしょうか。

なをを:第100話を出したときに、いろんな方からお祝いのメッセージをいただけたときでしょうか。同じタイミングで、Twitterでキャラ&エピソード人気投票を募ったのですが、これに想像以上の回答が来たことも、「いろんな方が読んでくれているんだ」と実感できた瞬間でした。

──なをを先生はTwitterだけでなく、pixiv、FANBOX、Skebなど、多くの媒体で作品を上げていますね。『不器用』だけでも負担は大きいと思いますが、なぜここまで精力的に作品を描いているのでしょうか。

なをを:正直にいって、自分はそんなに画力があるわけではないと思っていて、“絵”では勝負ができない。だから、たくさん描いて、せめて量だけは自慢できるようになりたいと思ったんです。いろいろな媒体に作品を上げていますが、「pixivを見ていないとTwitterが楽しめない」みたいな、情報の偏りが出ないように気をつけています。たとえばFANBOXは基本的にお金を払って支援してくださった方だけが読める媒体ですが、「これを見ないと本編の意味が分からない」みたいな情報があると、Twitterでのみ作品を読んでくださっている方は楽しめないかもしれません。こういったことがないように心がけています。

──Web、SNSで作品を発表していると、PVやRTなど反響がかなりダイレクトに数値化されます。なをを先生はこうした数字とどのように付き合っているのでしょうか。

なをを数字は、「気にはするけど、振り回されすぎない」というスタンスで見ています。作品の良し悪しとRTなどの数には、個人的には絶対的な相関性はないと考えていますし、どんな作品が受け入れられるかも分からないですから。数字が伸びればラッキー、伸びなければまた明日も頑張ろう、くらいにとらえています。数字を気にするあまり、自分の思ったようなマンガが描けなくなってしまうことのほうが怖いと考えているんです。

作品に対するネガコメに対しても、同じように「気にしすぎない」というスタンスで接しています。ネガコメを目にしてしまえば、やっぱり心に突き刺さるものはありますけれど、寝て忘れてしまおう、という感じです。もしかしたら、ネガコメも作品の肥やしにする、という方もいるのかもしれませんが、自分はそこまでハートが強くないので……。

──マンガノには、「やわらかコメント」といって、誹謗中傷やネガコメをフィルタリングする機能があって、この機能を使うかどうかは、作品を上げる作家の方が設定できるようになっています。マンガ家の方の「すべてのコメントを見たい」という要望にも応えられるようにしているんです。

なをを:フィルタリング機能を使うかどうかを選択できるのはいいなと思います。僕自身は、作品の感想は、どんなものでもできるだけ見たいと思っているので。否定的な感想を見てしまうこともあり、ちょっとつらい気分にもなりますが、「ネガコメは絶対に見たくない」と考えているわけではありません。

Web、SNSで得られる繋がりが「マンガ家になる」という決意を支えた

──さまざまな媒体をとおしてマンガ家活動を支援してくださる方の存在は、作品を続けていくためにも大きな影響があると思います。なをを先生の場合も、いまはバイトも就活を止めてマンガに集中している、と発信されています。

なをを:自分はいま、プロのマンガ家になろうとマンガ制作に集中してますが、それは「バイトも就活も自分にはちゃんとできなかったから」という理由もあるんです。マンガ家になりたいという目標はずっと持っていたので、就職するにしてもマンガを描く時間が確保できそうな仕事、という会社を選ばなければなりません。面接で志望動機を聞かれても、「定時で帰れそうだから」なんて言うわけにはいかず、方便みたいな言葉しか出てこないのだから、就活なんてうまくいきっこないんです。さらに、もともと自分には打たれ弱い部分があって、就活がうまくいかないことで体調を崩してしまう、という悪循環になってしまいました。すごく悩んだのですが、いろんな人から、「自分に合わないことは止めて、やりたいことに集中したほうがいい」とアドバイスをもらい、それで自分も本格的にマンガ家を目指そうと思えたんです。

──ただ、マンガ家を目指すという決断をするのも簡単ではないですよね。

なをを:『不器用』を続けて得られた自信や実績、そしてWebやSNSで自分を応援してくださる方の存在が、本当に自分の背中を押してくれたと思っています。当面は商業連載を目指してマンガづくりに集中していくつもりですし、『不器用』を同人誌などの形でまとめたいとも思っています。


なををををををさんインタビューカット1

──作品とファンの皆さんがなをを先生を次のステップを示唆してくれたんですね。最後に、『不器用』をWeb、SNSにアップしてきたことは、なをを先生にとってどんな意味がありましたか。

なをを:読んでくださる方の反応がすぐに見られるのが、WebやSNSのいいところだと思っています。反応してくださった方がどんな人なのかも、プロフィールなんかを見ればなんとなくわかりますし、自分の作品が広がっていく感覚があります。それに、いろんな人と繋がりが生まれるのも大きいです。いま、自分はある先生のアシスタントもやっていますが、その先生と繋がれたのもWebやSNSに作品を発表していたからです。誰とでも繋がれることに危うさはありますが、自分にとっては作品とネットを通じて、多くのファンの方や仲間と繋がれたことは、大きな意味があったと思います。

──マンガノも読者さんや作家さんたちの素敵な繋がりが生まれる場所にしていきたいと思います。今日はありがとうございました!


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