絶望に啼け(下)

絶望に啼け(下)

「偽りの恋人関係はおしまいだ」

――復讐は続く。内海は、弄んで捨てるため失恋に苦しむ赤嶺を献身的に慰めた。
計画通りなはずが、想い人の代わりにされるたび心は軋む。
最奥をむさぼり尽くしたあと、我に返った内海は赤嶺が好きだと思い知ってしまった。
そんな倒錯的な繋がりを失って
ようやく内海から向けられた感情の名に気づいた赤嶺はー…。

傷に名がつき、絆になっていく。相互執着関係の結末。