ふしだらなインセンス

ふしだらなインセンス

どうしようもなく、この香りに惹かれる――。

サラリーマンの岡野仁良は“自分への感情が香りでわかる"能力に苦しんでいた。
無関心は無臭、嫌悪は悪臭、好意は強烈な花の匂い…
けれど弟の友人、沓掛悟からは、他にはない、とてつもなくいい香りがする。
生活スキルゼロの仁良は、そんな彼を家事バイトとして雇うことに。
料理も掃除も完璧にこなしていく悟だったが、
実は初めて会った時から仁良へ想いを寄せていた。
そうとは知らず無防備に心を開いてくる仁良に、
悟の想いが溢れた時、その香りが甘く濃く変化して――!?

孤独な美形大学生×匂いで感情がわかるお人好しリーマン。
香りが結び付けた二人の物語。描き下ろし付き。