第2話 ヤンとフリデリク

第2話 ヤンとフリデリク

このマンガは、ショパンの少年時代の親友を描いた作品です。
前作『ひとりぼっちのヤン』の続編になります。
ヤンはショパンのお父さんが経営してる寄宿舎の生徒であり、そこで幼いショパンと出会いました。
9年後、病気で故郷に帰ったヤンに、ショパンは手紙を書きます。

「君がいないのが淋しい。
貴公とともに時におしゃべりし、時に冗談を言い合い、歌ったり、泣いたり、取っ組み合ったり等々できた間は何ともよかった。」

彼らの出会いはショパンが6歳、ヤンが11歳のときでした。
ショパンが中学生になるころ、ヤンは大学生です。
このように年の差があるのに親友となり、一緒に泣いたり取っ組み合いのケンカをすることはできるのでしょうか?

芸術を愛するヤンが5歳年下の子を殴る姿は想像しにくいですが、もしかしたらショパンが生意気だったのかもしれません。また、彼らの関係が兄弟のようなもので、兄弟ケンカのようなものだったのかもしれません。あるいは、精神的に完全に対等な関係だったのかもしれません。

ショパンとヤンの友情がどのように育まれたのか、彼らの関係がどれほど特別だったのかを、想像し感じていただけたら嬉しいです。