家業の質店を継いだ範佐のもとに「自分の身体を質草にしてほしい」と訪れた謎の男・朱音。坂の上の紅葉御殿を元主人亡き後譲り受けたが、遺品を売ってはいけないという遺言のせいでお金に困っているらしく、なにやらワケアリのよう。元主人の愛人とも噂され、身体を売り生計を立てる朱音の突拍子もない提案に呆れる範佐だったが、数ある骨董品からいくつかを質草として預かることに。帰宅後、壺の中に暗号のようなものが書かれたメモを見つける。朱音を助ける糸口になるのではと、範佐は謎を解くため朱音と屋敷の蔵へと向かうが……。
坂の上にある紅葉御殿には、美しい狐が住んでいる――。
お人好しで骨董オタクな質屋主人×ワケアリ儚げ和服美人の遺言をめぐる質入れ(!?)LOVE