機動戦士ガンダム クライマックスU.C. 紡がれし血統 1
ガンダムエースで描いた、僕の初めてのガンダム作品です。
1stガンダムからF91までの約40年間を貫くサーガというところが「大河歴史物」が好きな僕の心の琴線に触れ、熱意をもってやらせていただきました。
ゲームとの連動作品でベースの設定はあったのですが、ゲーム自体には物語性は薄くキャラ設定のみだったため、かなりダイナミックにアレンジさせていただきました。親世代と子世代の時代を交互に描き最後に逆シャアに持っていくという脚本の中村浩二郎さんの構成が素晴らしかったですね。僕の方は、その大きな流れをベースに、キャラドラマの方でかなり自由に(ワガママに?)やらせていただきました。シャーリーを復讐鬼にしてオトナノジジョウに怒られ、パミルの崩壊でネットが湧いたのはいい思い出です。
企画物ゆえに全2巻というのは最初から決まっており、その縛りゆえのぶっ飛ばしはあるのですが、『火の鳥』などを参考に、短いページ数でも長い年月のスケール感を感じてもらえればと思って描きました。なかなかの人気で、僕の飛躍の足場になったと思います。