物見の文士〈単話読切〉シリーズ

物見の文士〈単話読切〉シリーズ

明治初期、文明開化からほどなくした東亰府を舞台に常人の目には見えないモノを見る小説家·夜都木周平を主人公にした怪奇幻想譚。

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『狸囃子が聴こえる』
シリーズ五作目、電子版としては第1話となる短編読み切り

「本所の七不思議を先生は勿論ご存じでしょう」

東亰府、山の手の化物屋敷に住み始めた新鋭の物書き夜都木周平の元に、文通相手の少女お光から届く手紙。
本所七不思議の一つ「狸囃子」が聴こえる田んぼの近くに住むという彼女からの音信は、ある日を境に途絶えてしまう。
真相を確かめようと本所に向かう夜都木だったが…


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『柳暗花明』
シリーズ三作目、電子版としては第2話となる短編読み切り

「目を覚ますと俺の傍らには裸の招き猫が···」

同窓の友人であり、懇意にする小新聞社の社長でもある袴田千晴に日本橋のカフェに呼び出された夜都木。
不思議な事に今朝、目を覚ました千晴の傍らには見覚えのない黒い招き猫が落ちていたという。
夜都木がうっかり招き猫を取り落とすと、それは本物の黒猫に姿を変えて…


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『怪篇 酒天童子事件』
シリーズ一作目、電子版としては第3話となる短編読み切り前後編

「あんまし酷ェ事件だから、皆ほんとうに鬼の仕業なんじゃねェかって、毎日 怯えて暮らしてんです」

東亰山の手で起きた凄惨な連続猟奇事件。
被害者は絵巻の酒呑童子さながら首を落とされ、傍らには「吾ハ酒吞童子ナリ」という怪文書が…

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シリーズ四作目『嘘吐き』は、『猫鬼の死にぞこない-晏藝嘉三江戸猫奇譚-』に収録。夜都木周平の子供時代を描く短編読み切り。

「ここが、蕎麦屋の話した無人の化け物屋敷か」
「ヘェ、祟るってんで、次第に人が近寄らなくなりましてね…」

口八丁でふらふらと世を渡るろくでなしの青年 真平と相棒猫の山吹が、その夜の宿に選んだのは、昨今うわさの化け物屋敷。
忍び込んだ、そこには噂通り化け物の姿があって…

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